日本法學
第88巻 第4号(2023年2月発行) 長谷川貞之教授退職記念論文集 多様化する社会と法律学の課題

- 献呈の辞小田司
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役務提供給付(行為債務)の不履行賠償責任
―ドイツ給付障害法を素材にして―長坂 純 - 消費税の再検討阿部 徳幸
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合同会社における業務執行社員の対立と社員の除名の訴え
―東京地判令和三年一一月二九日を素材として―大久保 拓也 - 婚姻破綻時における婚姻費用と扶助に関する覚書大杉 麻美
- 「コロナ散歩」と集会の自由岡田 俊幸
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昭和二十一年・地方競馬法の制定について
―議会での審議を中心に―末澤 国彦 - 公立学校における聖書朗読とアメリカの政教分離高畑 英一郎
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ブリュッセルIa規則における消費者保護規定とターゲティング論
―第一七条(1)(c)におけるターゲティング基準について―中村 進 -
合同行為論について
―岡松参太郎博士の所論を中心に—中山 知己 -
社団たる医療法人のガバナンスの実効性に関する一考察
―東京地判平成三〇年一〇月二六日判タ一四七一号二四八頁を素材として―松嶋 隆弘 - 法人税還付による過払金債権者の救済に関する一考察松嶋 康尚
- 代替執行の実施費用吉田 純平
- フランスにおける組合契約の法的性質論吉井 啓子
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動物の治療費の賠償における愛着利益・動物保護の考慮
―ドイツ法からの示唆―山田 孝紀 -
フランチャイズ契約における「契約の領域」に関する一考察
―スザンヌ・ルケットの共通利益の契約(contrats d'intérêt commun)論を参考に―矢島 秀和 - 保険契約の解除に関する日仏比較の可能性松田 真治
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電子マネーの第三者による無権限利用における保有者の保護
―フランス通貨金融法典を参考に―深川 裕佳 - スイス債務法における信頼関係と契約上の利益からみる委任の終了と継続蓮田 哲也
- ドイツ民法典(BGB)における双務契約・片務契約概念と有償契約・無償契約概念の展開萩原 基裕
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債権である賃借権に基づく妨害排除効理論の展開と、その将来的展望についての再検討
―「権利の性質」の実質的機能と「権利の内容」からその保護のあり方の必要性と許容性についての理論展開・序論―西島 良尚 - フランス法における小切手の「支払保証」柴崎 暁
- 社債管理補助者による社債管理の在り方鬼頭 俊泰
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イギリスにおける不当取引の一考察
―会社の事業再生の観点から―金澤 大祐 -
生命・身体の侵害による逸失利益の賠償のあり方に関する再検討
―後遺障害による逸失利益の定期金賠償を認めた最高裁判決を契機として―加藤 雅之 - ECの利用規約における不明確条項帷子 翔太
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ハーグ成年者保護条約をめぐる近年の動き
―国連障害者権利条約との交わりを中心に—織田 有基子 -
クリスティアン・ヴォルフの履行順序論にもとづく契約の分類とリスク配分
―改正民法における通常損耗補修特約の位置づけを素材として―出雲 孝 - デジタルプラットフォームの法的構造と提供者の法的責任芦野 訓和
- 梅説の求償制度論福田 誠治
- 長谷川貞之教授 略歴
- 長谷川貞之教授 主要業績