日本法學
第82巻 第3号(2016年12月発行)百地章教授古稀記念号 憲法と国家の諸相

- 献呈の辞池村正道
- 緊急権としての「必要性の原理」(doctrine of necessity)について東裕
- スペイン一八五六年「未公布」憲法の憲法史的意義池田実
- アメリカ州憲法における宗教教育援助禁止条項について高畑英一郎
- 裁判員制度の憲法適合性柳瀬昇
- 条約再論甲斐素直
- 明確性の原則と憲法三一条設楽裕文
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憲法九条による自衛権の制約について
―政府解釈を中心に―杉山幸一 - イスラム頭巾着用禁止、信教の自由及び国家の宗教的中立:二〇〇三年及び二〇一五年の連邦憲法裁判所判決を巡って小林宏晨
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現代立憲主義像・管見
―ケルゼンとハイエクの論争を素材として―新正幸 - ケルゼンの自然法論批判についての一考察長尾一紘
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具体的規範統制手続の《抽象性》
―移送手続に関する若干の覚書き―初宿正典 - 新旧皇室典範における「皇統」の意味について新田均
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ドイツの民衆扇動罪と表現の自由
―ヒトラ―『わが闘争』再出版を契機として―鈴木秀美 - 日本国憲法における権限分配上の関係と組織上の関係時本義昭
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財産上の負担を伴う表現行為の規制と「やむに已まれぬ利益」
―ニュ―ヨ―ク州サムの息子法をめぐる違憲判決を中心に―長谷川貞之 - アメリカ大統領の連邦公務員任命権と上院の承認手続阿部竹松
- タイにおける政治の司法化と脱民主化玉田芳史
- 自由改良の時代と救貧法からの離脱矢野聡
- 安全保障法制をめぐる日本人の戦争観と安全保障意識福田充
- ロシア連邦憲法裁判所と政治の司法化河原祐馬
- フランスにおける同性愛嫌悪表現の法規制について光信一宏
- 憲法改正と環境条項小山剛
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軍人の良心と言論の自由に関する覚書
―2003年イラク戦争とドイツ軍人による2つの事案―松浦一夫 -
国家緊急事態条項の比較憲法的考察
―とくにOECD諸国を中心に―西修 - 百地章教授略歴
- 百地章教授主要業績